元自衛官として介護現場で活きた力

介護

はじめに

介護職と聞くと「やさしさ」や「思いやり」が真っ先に浮かぶかもしれません。
しかし、私が介護現場で感じたのは、それだけでは務まらないということです。
実は、私の前職である自衛官としての経験が、介護現場で大きく活きています。
今回は、「元自衛官ならではの強みが介護でどう活きたのか」をお話しします。

体力と持久力が介護現場で役立つ

介護の仕事は、一見すると穏やかな日常を支える仕事に見えますが、実際には体力勝負の場面が多くあります。
特に、入浴介助や移乗(ベッドから車椅子への移動補助)などは、筋力だけでなく持久力が求められます。

自衛官時代に鍛えた基礎体力と持久力は、まさにここで発揮されました。
連日の行軍訓練や筋力トレーニングで培った耐久力のおかげで、腰を痛めずに長時間の介助をこなせるのは大きなアドバンテージです。

瞬時の判断力と冷静さ

介護現場では、急な体調変化や転倒事故など、突発的な事態に遭遇することがあります。
そんなとき、自衛官時代に身につけた「状況判断力」と「冷静さ」が役立ちました。

例えば、利用者が突然意識を失ったときも、慌てずに呼吸と脈を確認し、迅速に救急要請と家族連絡を行うことができました。
自衛官としての訓練で、緊急時に優先順位を決めて行動する習慣が身についていたからこそできた対応です。

チームワークと連携力

自衛官の仕事は、常に仲間とのチームワークが前提です。
介護現場でも同じく、職員同士や医療スタッフ、家族との連携が欠かせません。

私の場合、相手の立場を尊重しながら的確に情報を共有するコミュニケーションスキルが、現場の信頼関係構築に役立ちました。
「この人と組めば安心」と思ってもらえることで、結果的に利用者さんへのケアの質も向上します。

精神的なタフさ

介護の現場は、身体的負担だけでなく、精神的にも厳しい場面があります。
利用者の体調悪化や、最期の瞬間に立ち会うこともあるからです。

自衛官として任務中に経験した緊張感やストレス下での業務は、精神的な耐性を高めてくれました。
そのおかげで、介護現場でも感情をコントロールしながら冷静に対応できています。

規律と安全意識

自衛隊で徹底的に叩き込まれるのは「規律」と「安全管理」です。
介護現場でも、利用者の安全確保は最優先事項。
入浴時の湯温チェック、車椅子のブレーキ確認、ベッド柵の固定など、細かい安全確認を徹底する習慣は、自衛官時代の教えそのものです。

まとめ

介護の仕事は、体力・判断力・チームワーク・精神的タフさ・安全意識といった、まさに自衛官時代のスキルがそのまま活かせる職種です。
私はこの経験を通じて、「過去のキャリアは無駄にならない」と強く実感しました。

もし元自衛官で転職を考えている方がいるなら、介護の仕事はきっと新しい活躍の場になるはずです。
自分の強みを活かし、第二のキャリアを切り拓いてみませんか?

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