こんにちは、バルクケアです。
介護現場で10年以上働き、宅建士の資格も持つ私が、今回は「介護世帯の住宅ローン問題」について解説します。
介護が始まると生活のリズムだけでなく、家計にも大きな影響が出ます。
介護費用や施設費用がかかる一方で、働き方をセーブする必要が出たり、場合によっては「介護離職」で収入が激減することもあります。
その結果、住宅ローンの返済が厳しくなり「家を守れるかどうか」が問題になるのです。
介護世帯が住宅ローンで直面する現実
- 収入が減少する
- 介護のために残業を減らす、時短勤務にする、転職するなどで手取りが減る。
- 支出が増える 介護サービスの利用料、医療費、交通費などがかさむ。
- 将来の見通しが立ちにくい
- 親の介護がいつまで続くか分からず、返済計画が不透明になる。
「返済が滞りそうだが、どうすればいいか分からない」という声は非常に多いです。
返済困難になったときの選択肢
住宅ローンの条件変更(リスケジュール)
金融機関に相談すれば、返済期間の延長や毎月の返済額の引き下げが可能です。
延滞する前に相談することが重要。
一時的な返済猶予
介護などやむを得ない事情がある場合、一定期間だけ返済を軽減してもらえるケースがあります。
自宅を賃貸に出す
返済が難しい場合、自宅を賃貸化して家賃収入を返済に充てる方法もあります。
ただし転居先をどうするかを考える必要あり。
売却(任意売却を含む)
返済が不可能な場合は売却も選択肢。
ローン残債が残る場合でも「任意売却」で整理できるケースがあります。
リバースモーゲージの利用
高齢者世帯なら、自宅を担保に生活資金を借り、死亡時に売却して返済する制度もあります。
ただし利用条件が厳しく、対象にならないこともあるので注意。
介護士目線での注意点
- 「介護離職」すると一気に返済が難しくなる
- 介護費用を優先するあまり、住宅ローンが滞るケースが多い
- 精神的にも追い込まれやすく、冷静な判断ができなくなる
宅建士目線での注意点
- 不動産の資産価値を早めに把握することで「売るか残すか」の判断がしやすくなる
- 任意売却は金融機関との調整が必要だが、競売より有利な条件で売れることもある
- 賃貸化する場合は管理会社の選定が重要
まとめ
介護世帯の住宅ローン問題は「収入減+支出増」で誰にでも起こり得ます。
しかし選択肢は複数あり、早めに行動すれば家を守る方法も、不安を軽減する方法もあります。
介護士として「介護の現実」を理解し、宅建士として「不動産の整理方法」を伝える。
その両方を組み合わせることで、家族と住まいを同時に守ることが可能です。
バルクケアからのアドバイス
✅ 延滞する前に金融機関に相談する
✅ 自宅の価値を把握し、賃貸・売却も視野に入れる
✅ 家計全体を見直し、「介護費用+住宅費用」のバランスを整える

