オストメイトとは?
みなさんは「オストメイト」という言葉をご存じでしょうか?
オストメイトとは、病気や事故の影響で人工肛門(ストーマ)や人工膀胱を造設して生活している方のことをいいます。
見た目には分かりませんが、お腹にストーマ袋(パウチ)をつけて排泄を行っており、日常生活では専用の配慮や設備が必要です。
公共トイレにある「オストメイト対応設備」
最近は駅や商業施設などで「オストメイト対応トイレ」を見かけるようになってきました。
実際に設置されていた案内板がこちら

このように、オストメイトの方が安心して排泄やパウチの処理ができるよう、シャワー水栓や専用の便座形状が整えられています。
前広便座の工夫
オストメイト対応トイレに多いのが「前広便座」。
普通の便座と違い、前の部分が大きく開いているのが特徴です。
実際の便座がこちら

この形のおかげで——
パウチからの排泄物を処理しやすい 自己導尿などのケアがしやすい 介助者がサポートしやすい
といったメリットがあります。
介護現場とのつながり
介護の仕事をしていると、オストメイトの利用者さんと関わることも少なくありません。
「トイレに行きたい」と言われたとき、近くにオストメイト対応トイレがあるかを知っていると安心です。
また、外出支援や通院付き添いのときも、事前に設備の有無を確認しておくのが介護士としての大事な準備になります。
バルクケア流まとめ
オストメイト対応トイレは、誰もが安心して社会生活を送るためのユニバーサルな設備。
前広便座や洗浄機能など、ちょっとした工夫が利用者さんの大きな安心につながります。
「介護は筋トレと同じ。ちょっとした工夫が、大きな成果につながる」
これがバルクケア流・オストメイト対応の理解です。