こんにちは、バルクケアです!
今回は、入浴時の転倒防止と安全確保に欠かせない「入浴用手すり」について解説します。
介護の現場でも、自宅での入浴介助でも大活躍するこのアイテム。選び方や活用のコツを押さえれば、利用者さんも介助者も安心してお風呂タイムを楽しめます。
入浴用手すりの役割と重要性
お風呂は家庭内で転倒事故が多く発生する場所のひとつです。
特に、浴槽の出入り時は足元が滑りやすく、立ち座り動作も不安定になりがち。
入浴用手すりは、この「移動動作の安定」をサポートし、介助負担を大幅に軽減してくれます。
また、自分で動作できる範囲が広がることで自立支援にもつながります。
介助される側にとっても「自分でできた!」という自信を持てるのは大きなメリットです。
主な種類と特徴
入浴用手すりにはいくつかのタイプがあります。
現場や利用者様の状況に合わせて選びましょう。
1. 浴槽縁固定型
浴槽の縁にクランプで固定するタイプ。浴槽の出入り時にしっかりつかまれる。
2. 床固定型(据え置き)
床に吸盤や重りで固定。浴室内の移動や立ち上がりをサポート。
3. 壁固定型(介護保険住宅改修で可能)
浴室壁に直接取り付けるタイプ。安定性が高く、長期利用向け。
選び方のポイント【バルクケア流】
• 握りやすさ
直径やグリップ素材は必ずチェック。滑りにくい素材を選ぶこと。
• 取り付けやすさ
工事不要タイプなら賃貸でも設置可能。
• 耐荷重
利用者の体重に合った強度を必ず確認。
• 高さ調整
利用者の身長や浴槽の高さに合わせられるものが便利。
介護現場での活用例
私が介護現場で印象的だったのは、90歳の女性利用者さん。
入浴用手すりを導入することで、今まで介助が必要だった浴槽の出入りをほぼ自立できるようになりました。
これにより、入浴介助の時間が短縮され、本人も「自分でできる喜び」を感じられるようになったのです。
バルクケアからのアドバイス
入浴用手すりは「安全装置」であると同時に、「自立支援のツール」です。
利用者さんの動作を観察し、必要な位置・高さ・形状をしっかり見極めましょう。
そして導入後も、日々の点検と清掃を忘れずに行いましょう。浴室は湿気が多く、カビや劣化の原因になりやすいからです。
入浴用手すりは転倒防止だけでなく、利用者の自信と生活の質を高める大切な福祉用具です。安全で快適な入浴時間のために、ぜひ導入を検討してみてください。