福祉用具徹底解説シリーズ「移動用リフト」〜介助負担と安全性を両立する力強い味方〜

福祉用具

こんにちは、バルクケアです!
今回は、介護現場でもご家庭でも使える 「移動用リフト」 を徹底解説します。
介助する側の腰痛予防はもちろん、利用者さんにとっても安心・安全に移乗できる重要アイテムです。

移動用リフトとは?

移動用リフトは、ベッドから車椅子、車椅子からトイレなど、人を持ち上げて移動させるための福祉用具 です。電動や手動の力で吊り上げる仕組みを持ち、介助者の負担を大幅に軽減します。

主なタイプは以下の通りです。
• 床走行式
 キャスターで移動できるスタンド型。家庭から施設まで幅広く対応。
• 固定式(天井走行リフト)
 天井レールを使って移動。大掛かりな設置が必要ですが、動きがスムーズで安全。
• 据置型
 狭い空間や特定の場所専用に設置するタイプ。

メリット


介助者の腰痛予防
抱え上げる必要がないため、介護職や家族の身体負担を激減。
安全な移乗
利用者さんのバランスを保ちながらゆっくり移動でき、転倒や落下リスクを最小化。
重度介護にも対応可能
ほぼ全介助の方でも、適切に吊具を使用すれば安定して移乗できる。

デメリット


価格が高い
電動式だと20〜50万円程度かかる場合もあり、レンタルや介護保険利用が前提になることが多い。
設置・保管スペースが必要
特に床走行式は動作スペースを広く確保しないと使いづらい。
慣れるまで操作が不安
吊具の取り付けや操作方法を覚える必要があるため、初期指導は必須。

バルクケア的ワンポイントアドバイス

介護現場で何度も使ってきた経験から言うと、
移動用リフトは 「安全第一で、スピードは二の次」 が鉄則です。

特に初めての利用者さんは、吊り上げられる感覚に不安を覚えることがあります。
「大丈夫ですよ、今からゆっくり持ち上げますね」と声をかけながら進めるだけで、安心感が全く違います。

また、吊具(スリングシート)のサイズと形状選びも超重要。
体格に合わないものは危険なので、専門家に確認しながら選定しましょう。

移動用リフトは、介助者の身体を守りながら、利用者さんの安全な移乗を支える心強い福祉用具です。「腰を痛めてから導入する」のではなく、予防的に導入する ことで、介護がもっと長く・楽に続けられます。

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