こんにちは、バルクケアです。
今回は介護保険制度の中で重要なポジションを担う「ケアマネジャー(介護支援専門員)」について、現場目線でしっかり解説していきます。
ケアマネジャーとは?
ケアマネジャーは、介護を必要とする方と介護サービスをつなぐコーディネーターです。
利用者の状況や希望を聞き取り、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、サービスがスムーズに提供されるよう関係機関と連携します。
簡単に言えば、現場で介助する「プレーヤー」ではなく、全体を組み立てる「監督」
利用者の暮らしを長期的な視点で支える役割を持っています。
主な仕事内容(現場イメージ)
1. アセスメント(状況把握)
利用者や家族と面談し、生活状況・身体機能・希望を確認。
2. ケアプラン作成
必要なサービスを組み合わせ、月ごとの計画を立てる。
3. サービス調整
訪問介護、デイサービス、福祉用具、医療機関などと連絡・調整。
4. モニタリング
サービス利用後の状況を定期的に確認し、必要に応じて計画を修正。
5. 給付管理
介護保険の給付額を計算し、市町村に報告。
バルクケア的に例えると、筋トレの年間メニューを作って、進捗を見ながら微調整するパーソナルトレーナーに似ています。
ケアマネジャーになるには?
ケアマネジャーになるためには、大きく分けて「受験資格」→「試験」→「実務研修」の3ステップがあります。
① 受験資格
• 介護・医療系の有資格者で、実務経験が通算5年以上(900日以上)
• 介護福祉士、看護師、社会福祉士、理学療法士などが対象
② 試験
• 年1回(10月頃)
• 出題範囲:介護支援分野・保健医療福祉サービス分野
• 全60問マークシート方式
• 合格率は全国平均15〜20%前後(難関資格)
③ 実務研修
• 試験合格後、87時間の実務研修を受講
• 法律や制度、ケアプラン作成演習などを行う
• 修了後に都道府県へ登録し、ケアマネとして活動可能
試験対策のポイント
ケアマネ試験は知識量も必要ですが、制度の改正が反映されるため最新情報のチェックが必須です。
おすすめの勉強法は以下の通り。
• 過去問を5年分以上繰り返す
• 法改正ポイントは赤シートやアプリで暗記
• 時間配分の練習(60問を2時間で解くペース)
バルクケア的に言えば、基礎フォームを固めてから重量を上げるトレーニングと同じ
知識の土台がしっかりしていないと応用問題に対応できません。
ケアマネのやりがいと大変さ
やりがい
• 利用者や家族からの「ありがとう」が直接届く
• 自分のプランが生活の質向上につながる
• 長期的に利用者と関われる
大変さ
• 法改正や制度変更のキャッチアップが必須
• サービス調整での板挟み(利用者・家族・事業所の間)
• 記録や書類作成の量が多い
活躍の場
• 居宅介護支援事業所(居宅ケアマネ)
• 介護施設(施設ケアマネ)
• 地域包括支援センター
• 医療機関との連携業務
居宅ケアマネは訪問や会議が多く、施設ケアマネは入居者のケアに集中できるなど、働き方にも違いがあります。
まとめ
ケアマネジャーは、介護の現場経験を活かしながら「設計・調整」の専門家として活躍できる資格です。
現場からステップアップを目指す人には、キャリアの幅を広げる大きな武器になります。
バルクケア的に言えば、チーム全体をまとめてゴールまで導くキャプテン。
現場経験を活かして、利用者の暮らしをデザインするやりがいのある仕事です。