行動援護従業者養成研修資格解説|バルクケア流

介護

こんにちは、バルクケアです。
今回は、障害福祉分野で専門性を高められる資格、「行動援護従業者養成研修」について詳しく解説します。

行動援護とは?

行動援護は、知的障害や精神障害、発達障害などによって行動に著しい困難がある方を対象に、外出や日常生活での安全確保や社会参加を支援するサービスです。

特に、行動上の危険回避や円滑な移動のための支援が重要になります。

行動援護の具体例
• 公園やイベントなどでの安全確保
• スーパーや商業施設での買い物支援
• 交通機関を使った外出時の移動サポート
• 周囲への不適切行動の予防とフォロー

※病院への付き添いは「通院介助(移動支援)」として別枠のサービスになります。
行動援護はあくまで「社会参加や余暇活動に関する外出支援」が中心ですが、市町村によっては柔軟に対応してくれてる場合もありますので都度確認が大切です。

資格取得の流れ

行動援護従業者として働くには、「行動援護従業者養成研修」を修了する必要があります。

受講条件(自治体により異なる)
• 介護福祉士
• 実務者研修修了者
• 初任者研修修了+3年以上の実務経験
• 他、障害福祉分野の一定経験がある場合も可

研修期間
• 3日〜4日間(計18時間程度)
• 座学と実技が半々程度

研修内容の詳細

1. 障害特性の理解

知的障害・自閉症スペクトラム・精神障害など、それぞれの特性と支援方法を学びます。
「どう接すると安心してもらえるか?」の視点が重要。
2. 危険回避の技術
道路横断、混雑した場所、階段、乗り物の乗降など、危険が想定される場面での安全確保方法を実技で習得。
3. 行動障害への対応
突発的な行動や感情の高ぶりがあった際の、落ち着かせ方・周囲への安全配慮。
4. コミュニケーション技術
言葉だけでなく、ジェスチャーや絵カードなど多様な方法で意思疎通を図るスキル。
5. 実地演習
ペアを組んで介助する側・される側を両方体験。
移動ルートの計画から危険ポイントの予測まで、現場を想定した練習。
6. 最終確認テスト
筆記または口頭で理解度をチェック(不合格になるケースは少ない)。

バルクケア流 受講のポイント


• 実技は本気でやる
介助姿勢や立ち位置は体で覚える。筋トレと同じで「正しいフォーム」が大事。
• 危険予測力を鍛える
利用者だけでなく、自分や周囲も守る意識を持つ。
• 想定外に強くなる
突発的な行動やトラブルが起きても冷静に対応できるように、複数パターンの対策を頭に入れる。

取得後の活躍の場


• 障害者支援施設
• 移動支援(社会参加目的の外出)
• 放課後等デイサービス
• 生活介護事業所

行動援護を提供できる人材は限られているため、時給・日給が高めに設定されることも多いです。

まとめ

行動援護従業者養成研修は、障害福祉分野で一歩踏み込んだ支援ができるようになる資格です。
バルクケア的に言えば、「競技力を高めるための補強トレーニング」のようなもの。
基礎資格の上に積み上げることで、支援の質もキャリアの幅も大きく広がります。

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