はじめに
「休憩?取れたらラッキー」
「15分だけでも座れたらマシな方」
「利用者対応が続いて気づいたら昼過ぎてた」
介護現場でこうした言葉を聞くのは珍しくありません。
慢性的な人手不足、交代要員の不在、常に目を配る必要のある利用者対応
職員たちは、“休憩を後回しにすることが当たり前”になった環境で働いています。
でもそれ、本当に安全ですか?
そして、それで本当に良いケアが提供できているのでしょうか?
休憩が取れない原因
- シフトの組み方に「休憩を入れる余白」がない
- 人手が足りず、1人抜けると現場が回らない
- 利用者対応やトラブルで時間がズレ込む
- 「先に休んでいいよ」と言われても気を遣って譲ってしまう
- 休憩中にも呼ばれる・声をかけられる状況が常態化している
こうした積み重ねが、「休憩はあってないようなもの」という空気をつくり出しています。
影響は本人だけでなく、利用者にも及ぶ
- 職員の集中力や判断力が落ちる
- ミスや事故につながりやすくなる
- 体力だけでなく、精神的にも疲弊してい
感情のコントロールがきかなくなり、対応が乱暴になることも
「いつまでこの働き方が続くのか」と離職を考え始める
つまり、「休憩を取らせない現場」は、
職員を壊すだけでなく、サービスの質まで下げてしまう要因になり得るのです。
「休憩が取れない職場」を放置してはいけない理由
- 我慢すればするほど、それが“当たり前”になる
- 新人にもその空気が伝染し、「言えない・聞けない」環境ができてしまう
- 職員間の疲労の差が不満を生み、チームの雰囲気が悪くなる
- 心身ともに限界が来たときに、一気に辞める人が出る
「みんな我慢してるから」とスルーしてはいけない。
**休憩は、贅沢ではなく「権利」であり、「責任を果たすための準備」**です。
現場でできる工夫と改善の一歩
- 明確に「休憩時間」と「担当から外れる時間」を決めておく
- 1人休むと回らないシフト設計を見直す(固定人員+浮動枠)
- 休憩中は「呼び出さない」「責任を持たせない」ことを徹底する
- 時間がズレても“取ること自体を諦めない”風土を作る
- 管理者自身が率先して休憩を取り、「遠慮せず取っていい」という空気を示す
大切なのは、「誰が悪いか」を探すことではなく、
“今のままでは続けられない”と早めに気づくことです。
おわりに
介護の仕事にやりがいを感じていても、休憩が取れず、疲れ切った状態が続けば、そのやりがいすら見失ってしまいます。
「たった15分の休憩」の有無が、現場の空気・働く人の健康・サービスの質を左右する。
そう考えると、休憩が取れない現場は、放置してはいけない問題です。

