はじめに
介護現場で欠かせない業務のひとつが「体位変換」
褥瘡(床ずれ)予防や安眠のサポート、姿勢の安定など目的は多くありますが、腰や肩への負担が大きい動作でもあります。
正しい方法を知らずに無理をすると、介護士の腰痛リスクも上がり、利用者さんも不安を感じやすくなります。
ここでは、現役筋肉介護士バルクケアが実際に使っている体位変換のコツと注意点を紹介します。
基本の姿勢を整える
- 腰を曲げず、膝を曲げて重心を下げる
- 利用者さんの体に近づいて介助する
- 腕の力ではなく、体幹や下半身を使う
スクワットやデッドリフトのフォームを意識すると、自然と安全な姿勢が取れます。
利用者さんの協力を引き出す
- 「右に向きますよ」と声をかけ、流れを共有
- 手すりやベッド柵を使って自分で動いてもらう
- 動ける部分の力を活かしてもらう
「介護士が全部やる」のではなく、一緒に動く感覚を持つと楽になります。
シーツを活用する
- ドローシーツ(介助用シーツ)を敷いておくと滑らせやすい
- シーツを引くときは腰を落として体全体で動かす
- 一人介助が難しい場合は二人で役割を分担する
シーツは「持ち上げる」負担を「滑らせる」動きに変えてくれる便利アイテムです。
向きを変えるときのコツ
- 腰や肩を持つのではなく、体幹に近い部分を支える
- 一気に回すのではなく「膝・腰・肩」と順を追って動かす
- 手を添えるだけでも安心感が増す
焦らず段階を踏むことで、利用者さんの不安も減らせます。
よくあるNG動作
これらは腰痛や事故につながる典型的なパターンです。
注意点
- ベッドの高さは必ず調整(自分の腰の位置に合わせる)
- 周囲に障害物がないか確認してから動かす
- 利用者さんの衣類や管類(点滴・カテーテル)が引っかからないよう注意
「動かす前の準備」が、安全な体位変換の9割を決めます。
バルクケア流ポイント
まとめ
体位変換は力仕事に見えますが、実は技術と工夫の積み重ねです。
腰を守るフォーム、利用者さんの協力、環境の整備を徹底することで、介助は格段に楽になります。
「体位変換も筋トレと同じ。フォームと準備がすべて」——これがバルクケア流の体位変換術です。


