車椅子ブレーキの正しい使い方と確認ポイント|筋肉介護士バルクケア流・安全第一の基本動作

介護

はじめに

車椅子のブレーキ操作は、一見シンプルですが、使い方を誤ると転倒や事故の原因になります。

介護現場では、移乗介助や停止中にブレーキをかけ忘れる「ヒヤリハット」が多発します。

ここでは、介護歴10年の筋肉介護士バルクケアが実践している、安全を守るためのブレーキ操作と確認方法を解説します。

ブレーキをかけるタイミング

ブレーキは「動かす前」と「止まった後」、両方で役割があります。

停止時:移乗介助や着座・離席時は必ず両輪のブレーキをかける 乗車前:ブレーキをかけた状態で足置きや座面を整える 降車後:その場に車椅子を置く場合はブレーキをかける

特に移乗時のブレーキ忘れは、利用者が体勢を崩しやすく大きな事故につながります。

正しいブレーキのかけ方

レバーをしっかり握り、最後まで倒す 中途半端な位置で止めない 両輪同時ではなく、片方ずつ確実に操作する

ブレーキが固い場合は、無理に力で押さず、メンテナンスを依頼するのも大切です。

ブレーキ解除の注意点

動き出す前に、必ず周囲の安全を確認 片方だけ解除すると方向が急に変わるため、両方同時に解除する 坂道や傾斜面では解除前に介助者がしっかり車椅子を支える

解除は単なる逆操作ではなく、「動かす準備」の一部です。

定期的なブレーキ点検

車椅子は毎日使う道具なので、点検は必須です。

レバーの動きが固くないか 車輪とブレーキパッドの間に異物がないか 坂道でもしっかり止まるか

ブレーキが甘いまま使用すると、介助者の操作力でカバーできない場面が出てきます。

よくあるNG行動

片方だけブレーキをかける ブレーキをかけずに移乗する ブレーキをかけたつもりで最後まで倒していない ブレーキが甘い状態で放置する

これらはすべて重大事故の原因になるため、絶対に避けるべき行動です。

バルクケア流ポイント

ブレーキ操作は「ルーティン化」して習慣に 両輪確実に、最後までかける 日常点検でトラブルを未然に防ぐ

車椅子のブレーキは、利用者の安全を守る最後の砦。正しいタイミングと方法で操作し、点検を怠らなければ、事故のリスクを大きく減らせます。「安全第一はブレーキから」——これがバルクケア流の車椅子介助の基本です。

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