何も言われてないのに、しんどくなる職場がある
介護現場で新人が辞める理由
よくあるのは、教え方が雑だった 放置された フォローがなかった
でも本当の理由って、「教えてもらえなかった」こと以上に
「何も言えない空気」が原因のことも多い。
怒られてないのに、萎縮してしまう
新人が一番最初に感じるのは、
言葉ではなく「雰囲気」
- ミスをしたときの無言の空気
- ベテラン同士の無言のやりとりに入りづらい
- 「前の人はこうやってたよ」とサラッと比較される
- 質問しようとしても、皆が忙しくて誰に聞いていいのか分からない
「誰も責めてない」ように見えても、
その場に流れる空気が、新人を追い詰めているケースが少なくない。
暗黙のルールに気づいたときには、手遅れになっている
マニュアルには書いていないルール。
先輩も「言わなくてもわかるでしょ」と思っていること。
「これくらい自分で気づいて」
「前に教えたよね?」
「あの人はもう慣れてるのに」
言葉にされない“期待”や“比較”が、新人をどんどん黙らせていく。
「育たない」のではなく、「育てられない」空気になっている
新人が育たない職場には、共通点がある。
- 忙しさを理由にフォローが後回しになる
- 指導者が一貫しておらず、人によって言うことが違う
- 職員同士の温度差がある
- 新人が質問や相談をしにくい雰囲気がある
これは本人の適性だけの問題ではなく、組織や職場の雰囲気づくりにも原因がある。
大切なのは「安心して聞ける」こと
新人を育てるうえで、技術や知識以前に必要なのは、
「安心して質問できる空気」と「失敗を責めない姿勢」
そういう環境があるからこそ、新人は伸びていく。
まとめ
新人がすぐ辞めてしまう職場は、
「何が悪かったか?」ではなく、「どんな空気だったか?」を振り返ってみる必要がある。
空気は目に見えないけれど、そこにいる人の言葉や表情、姿勢でつくられるもの。
育たないのではなく、育てる準備ができていない。
そんな空気が、新人を追い詰めているのかもしれない。


