福祉用具徹底解説シリーズ「電動ベッド」選びのポイントとバルクケア流活用術

福祉用具

こんにちは、バルクケアです!
前回は「車いす」についてお話しましたが、今回は介護現場でも自宅介護でも欠かせない『電動ベッド』をテーマにお届けします。

「電動ベッドは高そう」「種類が多すぎて分からない」という声をよく耳にしますが、選び方を間違えると利用者の体調や介助者の負担に大きく影響してしまいます。
そこで今回は、福祉用具専門相談員としての経験と筋肉介護士としての現場目線の両方から、失敗しない電動ベッドの選び方と活用術をご紹介します。

電動ベッドの基本機能を理解する

電動ベッドは大きく分けて次の3つの機能があります。
1. 背上げ機能
背もたれ部分が上がる機能で、食事・テレビ鑑賞・会話などが楽になります。
誤嚥予防にもつながります。
2. 脚上げ機能
脚のむくみ軽減や、血流改善に役立ちます。
長時間同じ姿勢が続く方には必須です。
3. 高さ調整機能
介助者の腰への負担を減らすために重要。
「低床式」にできるタイプなら、転落リスクも軽減できます。

バルクケア流ポイント
→ 高さ調整機能は軽視されがちですが、介助する側の腰痛予防に直結します。筋トレで鍛えていても、腰の酷使はNGです!

電動ベッド選びで注意すべきポイント

選び方を間違えると使いにくく、置き場所にも困ります。以下のポイントは必ずチェックしましょう。
• サイズ(部屋に入るか、通路は確保できるか)
• モーター数(1モーター・2モーター・3モーターの違い)
• マットレスの種類(体圧分散・防水・通気性)
• 手すりやサイドレールの有無
• メンテナンスのしやすさ

バルクケア流アドバイス
「とりあえず安いもの」は後悔のもと。特にマットレスは利用者の体調に直結するため、予算を割くべきポイントです。

電動ベッドを使うメリット


• 利用者の自立度が向上(姿勢変換が楽になる)
• 介助者の腰痛予防
• 生活の質(QOL)向上(快適な姿勢がとれる)

さらに、筋トレ的視点では「姿勢変換のサポート」によって、利用者自身が安全に軽い筋活動を行える環境が整います。
これは長期的な体力維持に非常に重要です。

バルクケア流・電動ベッド活用術
• 食事や読書タイムを快適に → 背上げ機能でリラックス姿勢
• 脚上げでむくみ対策 → 長時間同じ姿勢を避ける
• 筋トレ要素をプラス → ベッド上での軽いストレッチや足首運動で廃用予防

まとめ

電動ベッドは単なる寝具ではなく、生活の質と介護負担を同時に改善できる福祉用具です。
選び方ひとつで、利用者も介助者も快適に過ごせるかが変わります。

「福祉用具=難しい」というイメージをなくし、楽しく・効率よく活用することが、介護を長く続けるコツです。

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