はじめに
介護士の手は、仕事道具そのもの
しかし、手洗いやアルコール消毒、入浴介助や清拭で水に触れる時間が多く、手荒れはほぼ職業病です。
放置すればひび割れや痛みが悪化し、仕事にも支障が出ます。
ここでは、現役筋肉介護士バルクケアが実践している、予防と回復の両方を意識した手荒れ対策を紹介します。
予防の基本は「保湿+保護」
手荒れ予防の第一歩は、肌のバリア機能を守ること。
手洗い後すぐに保湿(ハンドクリームやワセリン) 使い捨て手袋の内側にコットン手袋を重ねる お湯よりぬるま湯で洗う
現場では消毒の頻度が多いため、保湿を仕事のルーティンに組み込むことが大切です。
作業別の手袋使い分け
入浴介助:防水手袋+滑り止め付きゴム手袋
清拭や排泄介助:薄手の使い捨て手袋 掃除や洗濯:厚手のゴム手袋
作業内容に合った手袋を選ぶことで、手荒れの原因となる刺激を減らせます。
回復ケアのポイント
すでに手荒れがある場合は、保湿だけでなく「保護」も意識します。
就寝前にハンドクリームをたっぷり塗って綿手袋をつける ひび割れ部分には医療用保護テープを使用 かゆみや赤みが強い場合は皮膚科を受診
回復には**「傷を乾燥させない」「刺激から守る」**の2つが欠かせません。
現場で使える時短保湿テク
ポケットサイズのハンドクリームを常備 移動の合間や記録作業の直前にサッと塗る 無香料タイプを使えば匂いを気にせず使える
私は夜勤中の休憩時にも塗るようにしており、これだけでも荒れ方が大きく違います。
よくあるNG行動
手荒れを放置して作業を続ける 熱いお湯で頻繁に手を洗う 保湿クリームを塗らずに消毒だけを繰り返す ゴム手袋を素手に直接つけて蒸らす
これらは症状を悪化させる原因になります。
バルクケア流ポイント
予防は「保湿」と「保護」のセットで行う 作業ごとに手袋を使い分けて刺激を減らす 回復期は夜間ケアを重点的に 荒れを感じたら早めに対策
まとめ
介護士の手は、利用者さんを安心させるための大切な道具。
予防と回復の両方を意識すれば、手荒れは確実に減らせます。
「手を守ることは介護力を守ること」——これがバルクケア流のハンドケア術です。